傘寿の贈り物
雨の日が、楽しみになるもの
八十歳のお祝いに、何を贈るか。
物はもう足りている。健康を気づかう品は、かえって年齢を意識させてしまう。現金では味気ない。そう考えて、決めきれずにいる方は少なくありません。
傘寿という言葉
八十歳の祝いを傘寿(さんじゅ)と呼びます。
「傘」の略字「仐」が、八と十を組み合わせた形に見えることに由来します。祝いの色は黄色、または金茶。長寿の祝いのなかでも、比較的あらたまった節目とされています。
言葉に傘の字が入る。そこから傘を贈るという発想が生まれるのは自然なことですが、それだけでは理由として少し弱いかもしれません。八十歳の方が、雨の日に長い距離を歩く機会は多くないからです。
それでも傘を贈る意味があるとすれば、別のところにあります。
雨の日を、どう過ごしているか
年齢を重ねると、雨の日の外出が億劫になります。
足元が滑る。荷物が増える。傘をさすこと自体が、少し面倒になる。そうして「今日はやめておこう」という日が増えていきます。
出かけない理由が増えるのではなく、出かける理由が減っていく。外出の機会が少しずつ細っていくのは、こうした小さな億劫さの積み重ねです。
けれど、八十歳の外出は長い道のりではありません。家から車まで。車から店の入口まで。多くの場合、数十メートルの距離です。
その短い距離を、どんな気持ちで歩くか。
開いた瞬間が、すべての傘
数十メートルしか歩かないのであれば、軽さや耐久性はさほど重要ではないかもしれません。
むしろ意味を持つのは、傘を開いた瞬間です。
Pasottiの傘には、ダブルクロスと呼ばれる仕立てがあります。骨組みの内側に、もう一枚生地を張る構造です。外から見える面とは別に、内側にも花が咲きます。
傘を開いた人だけが見る風景です。
この構造には実用的な効果もあります。骨組みが内側の生地に覆われるため、髪が骨に引っかかりません。生地が二重になることで、紫外線を遮る性能も高まります。
重さは増します。ただ、風の強い日に煽られにくく安定して持てるという声を、お客様からいただきます。足元に不安のある方にとって、傘が風に取られないことは、軽さより大切かもしれません。
一緒に、さす
傘は一人でさす道具ですが、雨の日に並んで歩く時間は、一人のものではありません。
車まで送る数十メートル。傘を開いて、差し出して、並んで歩く。会話が生まれるのは、そういう何でもない時間です。
贈り物を選ぶとき、私たちはつい「相手が使うかどうか」を考えます。けれど本当に大切なのは、それをきっかけに何が生まれるかではないでしょうか。
手帳を贈るなら、来月の予定を一緒に書き込む。
傘を贈るなら、次の雨の日に一緒にさす。
贈ったあとに続く時間があること。それが、物を贈る意味だと思います。
花言葉で選ぶ
Pasottiの傘には、さまざまな花が描かれています。花言葉から選べば、渡すときに伝える言葉も自然に決まります。
尊敬を贈る ── 薔薇
気品・誇り・尊敬
紫の薔薇の花言葉は、気品、誇り、尊敬。
八十年という時間を重ねた方へ贈るのに、これ以上ふさわしい言葉は少ないかもしれません。紫という色も年齢を選ばず、装いに落ち着きを添えます。
薔薇の傘 パープル¥50,600
祝いの色で贈る ── ダリア
華麗・優美・気品
ダリアの花言葉は、華麗、優美、気品。
傘寿の祝いの色は黄色、または金茶とされています。祝いの色に合わせるのであれば、ゴールドのダリアが選ばれることが多くあります。曇り空の下でも、手元が明るく見える色です。
ゴールドダリア ダブルクロス¥50,600
希望を贈る ── アネモネ
期待・希望
アネモネの花言葉は、期待、希望。
これから先の時間に向けた言葉です。価格も抑えめで、あらたまりすぎない贈り物としても選びやすい一本です。
アネモネ¥29,700
優雅さを贈る ── 蘭
優雅・美しい淑女
蘭の花言葉は、優雅、美しい淑女。
長寿の祝いに贈られる花としても知られています。落ち着いた色調で、幅広い装いに合わせられます。
オルキデア ローザ¥50,600
色を優先して選びたい場合は、ダリアシリーズをご覧ください。赤、ピンク、紫、青、金、緑と展開があり、色ごとの花言葉については別の記事でご紹介しています。
贈るまでに
Pasottiの傘は、北イタリア・マントヴァの工房で一本ずつ仕立てています。ご注文をいただいてから製作するため、お届けまでに四週間から六週間ほどいただきます。
お祝いの日が決まっている場合は、一か月半ほど前を目安にご検討ください。
すぐにお渡しが必要な場合は、国内在庫からお選びいただくこともできます。
ブランドオリジナルの化粧箱に入れてお届けしますので、そのままお渡しいただけます。
花言葉には諸説あり、地域や時代によって異なる解釈が存在します。本記事では一般的に知られているものを中心にご紹介しました。
男性への贈り物をお探しの方は、こちらの記事をご覧ください。