ダリアの花言葉
色が伝える、それぞれの意味
大輪の花びらが幾重にも重なり、光を受けて深い陰影を落とす。ダリアは、見る角度によって表情を変える花です。
贈り物を選ぶとき、その花が持つ意味を知っていると、選ぶ理由が生まれます。ダリアの花言葉を、色ごとにご紹介します。
ダリアという花
原産地はメキシコ。18世紀にヨーロッパへ渡り、宮廷で愛されるようになりました。ナポレオンの妃ジョゼフィーヌが自邸の庭で栽培したという逸話も残されています。
日本には江戸時代の終わりにオランダ経由で伝わりました。当時は「天竺牡丹(てんじくぼたん)」と呼ばれています。牡丹に似た豪奢な姿から、そう名づけられました。
品種は数万種とも言われ、花の大きさも直径数センチのものから30センチを超えるものまで幅があります。
ダリア全体の花言葉
ダリアに共通する花言葉として、次の三つが挙げられます。
華麗 ・ 優美 ・ 気品
いずれも、この花の姿そのものから生まれた言葉です。幾重にも重なる花びらの造形と、ヨーロッパの宮廷で愛でられた歴史が、これらの言葉に結びついています。
色が伝える、それぞれの意味
花言葉は色によって異なります。以下は一般的に知られているものですが、出典によって差異があることをご了承ください。
赤
華麗・栄華
もっとも力強い印象を与える色です。
贈る相手に新しい立場に立つ方へ。昇進、独立、門出。祝意をはっきりと伝えたいときに。
自分のために背筋を伸ばしたい日がある方へ。持つだけで気持ちが切り替わる色です。
ピンク
優美・感謝
やわらかな印象を持ちながら、ダリア本来の存在感は失われません。
贈る相手に長く支えてくれた方へ。改まった言葉にしにくい感謝を、色に託して。
自分のために華やかさを、自分のために選びたいときに。
白
感謝・豊かな愛情
清らかさと落ち着きを併せ持ち、花の造形がもっとも際立つ色です。
贈る相手に言葉を尽くさなくても伝わる間柄の方へ。控えめでありながら、確かな敬意を示せます。
自分のために装いを選ばない一本を求める方へ。
紫
気品
高貴な色として古くから扱われてきました。気品という花言葉は、この色の歴史的な位置づけを反映しています。
贈る相手に人生の節目を迎える方へ。落ち着きと華やぎを同時に持つ色です。
自分のために年を重ねるほど似合う色を、と考える方へ。
黄(ゴールド)
優美・栄華
明るさと華やかさを兼ね備えた色です。金色に近い黄は、祝意を表す色としても用いられます。
贈る相手に長寿の祝いに。傘寿(80歳)や米寿(88歳)では、金茶が祝いの色とされています。
自分のために曇りの日ほど、手元が明るい一本を。
オレンジ
華やかさ・感謝
赤の力強さと黄の明るさを併せ持ちます。
贈る相手に気心の知れた方へ。あらたまりすぎず、それでいて特別感のある色です。
青
人の手が生んだ色
自然界に青いダリアは存在しません。品種改良を重ねてもなお、実現していない色です。
だからこそ、青いダリアは人の手によってしか生まれません。描くこと、染めることでしか存在しえない色です。
贈る相手にほかにない一本を、と考える方へ。理由を語れる贈り物になります。
自分のために装いに静けさを求める方へ。深い青は、どんな色とも衝突しません。
緑
希少という意味
緑のダリアもまた、めったに見ることのない色です。定まった花言葉はありませんが、その希少さゆえに特別な意味を込めて贈られることがあります。
贈る相手に人と違うものを選びたいときに。
花から、意匠へ
ヨーロッパでは、花のモチーフが長く工芸の題材とされてきました。テキスタイル、陶磁器、金細工。花の造形は、職人の技術が試される対象でもあります。
ダリアもその一つです。幾重にも重なる花びらを平面に落とし込むには、構図と配色の設計が要ります。単純化しすぎれば花の量感が失われ、描き込みすぎれば絵が重くなる。
北イタリア・マントヴァのPasottiは、1956年からこの花を傘に描いてきました。芸術と職人文化が根づいた土地で育まれた意匠です。
内側に咲く、という技法
Pasottiのダリアシリーズには、ダブルクロスと呼ばれる仕立てがあります。
骨組みの内側に、もう一枚生地を張る構造です。外から見える面とは別に、内側にも花が咲きます。
傘を開いた人だけが見る風景です。
この構造には、実用的な効果もあります。
生地が二重になることで、紫外線を遮る性能が高まります。また骨組みが内側の生地に覆われるため、髪が骨に引っかかりません。長い髪の方には、この違いが大きいという声をいただきます。
重さは増します。ただ、それを利点として挙げるお客様もいらっしゃいます。風の強い日に傘が煽られにくく、安定して持てるという点です。軽さを追求した傘にはない感覚だと言われます。
一枚仕立てのシングルクロスもご用意しています。軽さを優先される方は、こちらをお選びいただくことが多くあります。
色で選ぶ、Pasottiのダリア
ダリアシリーズには、複数の柄と色をご用意しています。
ピンク
黄(ゴールド)
同じダリアでも、柄の描き方によって印象は変わります。花を大きく配したもの、全体に散らしたもの、クラシックな構図のもの。色と柄の組み合わせで、選択の幅が生まれます。
花言葉には諸説あり、地域や時代によって異なる解釈が存在します。本記事では一般的に知られているものを中心にご紹介しました。